ファン試験方法技術資料369技術資料3.ファン試験方法■性能試験ファンの性能試験は、「JIS B8330-2000送風機の試験及び検査方法」によって、風量・風圧を下図のような試験装置で測定します。測定は、締切状態から5種類以上の異なる風量において行うことが定められており、また、各測定点における電動機の出力は、電動機の入力を計器でよみ、その電動機の特性表より算出します。このように、JIS規格にもとづいて測定された性能を表したものが、ファン特性曲線です。ファンの性能曲線は、JIS規格に定められたとおり吸込側、吐出し側とも整流された状態で測定した値です。現地性能測定値は、ダクト内の流れのかたよりや乱れ等により特性曲線と、大きく異なる場合がありますのでご注意ください。現地の配管状態により、吸込側にファン回転方向と同一方向の旋回流や渦流れが発生している場合、吐出し側直後に曲り配管がある場合等、十分な性能が得られない場合があります。■騒音測定ファンの騒音の測定は、JIS B8346-1991で参考資料に示す様に決められております。しかしこのハンドブック及び特性曲線に示す騒音の値は次に示す方法で測定した値を示します。1.騒音の測定位置は、主として1.5mで行っています。(測定距離及び位置は、各機種ごとに表示してあります。測定位置が1.5mと1mとでは約1~3dB(Aスケール)、1mの方が高くなります。)2.吸込口騒音・周辺騒音と表示してあるのは、図1、図2の位置で測定した値をdB(Aスケール)で示します。3.バンド音圧レベル(周波数分析)は、吸込口騒音測定位置と同一場所で行い、C特性で示します。当社では、騒音の小さいファンの騒音測定を無響室で測定しています。(暗騒音との差を大きくするため)現地据付後の騒音は、壁・天井などの反響により、当社測定値(ハンドブック表示値)より増加することがあります。図1図2
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