取扱いについて技術資料390技術資料12.取扱いについてファンの取扱いについて概要を下記に示します。機種によって一部異なる点もありますので、詳しくは、各機種の取扱説明書を併せてご参照ください。1.ファンの仕様について1)当社のファンは防爆構造ではありません。2)標準仕様は、屋内仕様で単相100Vまたは三相200Vとなります。電動機の異電圧対応(400V級など)や屋外でご使用の場合は、その都度お問い合わせください。3)ファンの取扱気体は、一部機種を除き、清浄空気(爆発性・引火性・腐食性・有毒ガス・油煙・水蒸気・塩分および粉塵などはなく一般換気に使用する空気)を対象としております。4)ベルト駆動の場合の軸貫通部など、ファンは取扱空気が漏れにくい構造にはしておりますが、完全気密の構造にはなっておりません。ファンから若干の空気漏れや又は吸込みを生じる場合があります。5)屋外仕様の場合でも、ファン内部は屋外仕様ではありません。直接ファン内部に雨水が浸入しないように施工してください。6)当社の標準塗装色は、マンセル5B5/2です。ただし、SRTC2型はグレーです。(電動機は除く)亜鉛めっき鋼板を使用している機種は塗装を行っておりません。7)汎用インバータをご使用になられる場合は、P.378の「送風機のインバータ運転に伴う注意事項」をご参照ください。なお、単相機種の場合はコンデンサが損傷するためインバータ運転はできません。また、直動タイプのファン(ラインファンなど)は専用の電動機を使用しておりますので、ご使用の可否については都度お問い合わせください。汎用インバータをご使用になられる場合は、必ずファンにあった設定変更が必要となります。また、必ずご使用になられる全周波数で異常がないことを確認してください。2.据付等について詳細については、取扱説明書をご参照ください。1)接地工事は必ず行ってください。2)電動機焼損防止のため、ファン1台ごとに、定格電流にあった過負荷保護装置(サーマルリレー)・モータブレーカ・ヒューズ等を設けてください。また、ファンは一般の回転機械と比べて慣性モーメントが大きく、起動時間のかかるものもあります。過負荷保護装置等(サーマルリレーなど)の選定に注意してください。3)ファンの保守点検のため、ファンの周囲に600mm以上の点検スペースを設けてください。また、天井に設置する場合は、ファン近傍の天井面に□450mm以上の点検口を設けてください。点検スペースや点検口がない場合、消耗品の交換や点検などのメンテナンスができなくなります。4)ファンの搬入から据付までの間に、ファン外面に傷や塗装のはがれが発生することが考えられます。補修塗料のご用命をお勧めします。5)大気を直接吸込む場合やほこりの多い空気を吸込む場合などは、フィルタや金網を設け、異物がファンに吸い込まれないようにしてください。ほこり等の付着による羽根車のアンバランスで振動が過大となり、軸受が早期に磨耗するだけでなく、フィルタや金網が目詰まりの場合は性能の低下・ファン運転の不安定など不具合の発生要因となります。定期的に、フィルタや金網・ファン内部の清掃をしてください。6)ファンは逆風を受けると逆転する場合があります。逆転中に起動しますと電動機が焼損する場合がありますので、このような場合は逆止弁(チェッキダンパ)等を設けてください。
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